働くうえで大切だと思う4つの習慣

考えたこと

こんにちは

前回は仕事をする、マネジメントをする上での基礎的な考え方や進め方についてお話ししました。
今回は具体的な気を付けるポイントについてお話ししたいと思います。

僕はマネジメントをするうえで4つの習慣がとても大切だと考えています。それは以下の4つです。

  1. バランスを取れた秀才を目指す
  2. 信念を持つ
  3. 分析する
  4. 現状を疑う

大きく分けてこの4つです。

順番に解説していきますので、お付き合いください。


バランスを取れた秀才を目指す

まずは自分の能力を伸ばすが必須だと考えます。その能力は行動、発言、知識、意欲、センスの5つです。
これはマネジメントをする人に求められる能力です。

それぞれの内容はそのままの意味なのですが、すべて共通点があります。
それは“努力すれば伸ばせる”ということです。


センスと言うと「伸ばせない生まれ持った資質」と考えている人がいるかもしれませんが、僕はそう思いません。
中には❝天才❞と呼ばれる人がいて、確かにそういった人が持っているものは生まれ持ったものかもしれません。
ですが、ここで言う❝センス❞はそういったものではありません。

ここでのセンスは「仕事を進めるうえでの習熟度の早さや技術とは違う感覚的な部分」です。
五感や記憶力だったりもここに関わってきます。

「それが生まれつきあるから天才って言われるんじゃないか」と思うかもしれませんが、そうではありません。
なぜなら、五感や記憶力などの感覚は自らの習慣によって鍛えられる要素が強いからです。
個人差はあれど、”鍛えられる”内容のセンスなんです。
天才と呼ばれる人が持っているものは、人には簡単に言い表すことのできないものだと思います。
だからこそ”天才”と呼ばれるのです。

僕はマネジメントをする人間はそもそも、「理解ができないレベルで秀でたものを持っている人間」である必要はないと考えています。
スペシャリストではなく、ゼネラリストであるべきだと考えています。
天才=スペシャリスト、秀才=ゼネラリストという風に僕は思っています。

能力のバランスを整える

行動、発言、知識、意欲、センスこの5つの能力はすべてそろうことで初めて真価を発揮します。
どれかを全く行わないとすべてが無駄になります。

ゲームのように五角形のパラメータで考えるとわかりやすいと思います。
サッカーゲームを例えにして説明したいと思います。
どれか一個の能力が特化して高い人は確かにとても強いです。
オフェンスのポジションにつく人に多いと思います。
とにかく貪欲に点を取る人ですね。
突出したスキルを持っている人が多い印象があります。

反対にディフェンス、ミッドフィルダーなど全体を守り、維持するポジションにつく人は基本的にバランスの取れたステータスであることが多いでしょう。
全体の足りないところを補い、マルチに活躍するためにスキルに幅が必要なのです。
確かに、マネジメントにおいて自らがバンバン点を取ることでリーダーシップを得てチームをまとめる人がもいると思います。

ですが、以前も(マネジメントをするなら“ヒーロー”になることは諦めろ  その1)お話したように、「自分がやったほうが早い」というような考えで仕事をする人の部下や後輩は、なかなか成長しないというリスクがあると考えています。

もちろん上司となる人間はある程度のスキルの高さも必要にはなります。
ですが、あくまでもマネジメントとは組織を正常に機能させるためにあるべきなのです。
そこで突出したスキルは別になくても問題がないのです。
”あるにこしたことはない”ぐらいのものですね。

そのため、まずは全体のバランスを取ることを考え、努力すべきだと僕は考えます。
何年かしてから突出したスキルを持つ努力を始めても遅くはないのです。
そういった努力を習慣化していれば、それほど苦痛にはなりません。
習慣にさえなれば誰でも秀才を目指すことはできます。


信念を持つ

次に僕が重要だと思うのは”信念を持つ”ことです。
”本質を理解している”と言い換えてもいいかもしれません。

これは「自分の行動や言動の本質を理解し、それを信じることができる」ということです。
考えてみてほしいのですが、上司や先輩がいつも自分のする行動を「なぜ行っているかわからない」状態にあった場合、その人を信じていくことはできますか?
少なくとも僕は信じることができません。

「とりあえずやってみようぜ」とか「なんとなくやってみるか」という人が、上司になるのは僕だったら嫌です。
そこで「これをすることは必ず自分が信じる形ものに近づくためには必要だ」と自信を持って言える人間だったら後者のほうがついていきたいと思えるはずです。

しかし、ただなにも考えずに「とにかく信じていればいいんだ」というわけではありません。
そこで”本質を理解している”ということが必要になるのです。

本質を捉えた行動は一貫性を生む

例えば僕のいた飲食業界では「”飲食物”及び食事をする”場”を提供すること」が本質だと考えています。
そこに対して「商品とそれを提供する方法、場所のレベルアップ」を行う努力が必要です。
そこのレベルアップの部分に様々な打ち手を行うことが、飲食業界で働くということです。

ですが最近よく見受けられるのは、「おもてなし」という言葉に囚われすぎている店や、一風変わった新商品にこだわりすぎている店をよく見ます。

もちろん接客スキルのレベルアップのために「おもてなし」という考え方を取り入れ、切磋琢磨していくことは絶対に必要です。
飽きられないための新商品の開発も同様です。

ですがそれらの努力は「多店舗、企業との差別化のポイント」、「店舗作りのためのコンセプト」、「スキルを磨くための手段、考え方」でしかないのです。
「手段」が「目的」となっている状態は、「本質を理解した行動」とは言い難いと考えています。
もちろん理解した上で方法と使うのはなんの問題もないと思っています。

本質を理解した行動には一貫性が生まれます。
「手段」にとらわれていると本来の目的が疎かになり、時に的はずれにも見えてしまうような行動を取ってしまう可能性があります。
そうなってしまうと、ついていく部下は迷ってしまうのです。

行動に一貫性があり、その行動を信じている人というのはついていく側からしてもとても「ついていきやすい」存在なのです。
自分の「本質を理解し、信念を持って行動する」という習慣は自分のためだけでなく、部下のためにも必要なのです。


分析する

これはそのままなのですが、あらゆることを分析していきます。
なぜいまの売り上げなのか、売り上げに変動があったらそれの要因分析
外販などのツールの効果分析、人件費予算などの経費分析などがすぐ考えられると思います。
それだけでなく、部下や後輩の成長をするために必要な要素の分析なども含まれます。
ありとあらゆる要因や出来事に対して「なぜこうなっているのか」ということを分析するという習慣が必要になります。

さきほど「バランスを取れた秀才を目指す」でもお話ししましたが、「習慣になればそれほどつらくない」のです。
仕事というものはとにかく分析することがとても多いですよね。
そのため、とにかく習慣にする。
それがとても重要なのです。

単純に「仕事をする上で気楽になる」というだけではありません。
「部下の成長や動向を分析することが習慣化されている」ということは、それだけ「部下や後輩のことを観察している」ということです。
”観察”がなくては”分析”は始まりません。

それは「観察→理解→分析」という手順となるからです。
「分析することを習慣化する」ということはその「一連の作業を習慣化」するということになります。
おそらく、これが一番苦労するところだと思います。
いくら考えたって答えのでないことはあります。
人の気持ちなんてそれこそ最たるものです。


現状を疑う

答えの出ないことを考えることのとっかかりになるのが「現状を疑う」ということです。
「いまやっていることは正しいのか」「このまま突き進むのは正しいのか」だったり、「これは現状あまりよくないことと言われているが、活かせる道はないのか」など、全てを”疑う”こと、”疑問を持つ”ということは考え始めるきっかけにはとても適しています。

先ほどの例で部下、後輩を観察する際に疑うというと聞こえはよくありません。

ですが「問題ないかな?わからないことはないかな?」という心配も「疑う」というところから始まります。

また、上司や先輩から言われたことを何も考えずに受け入れるということはただの思考停止です。
まずは疑うことさえできれば、本質はどこにあるのか、ということを考えることができ、なにを求められているのかまで考えることができるはずです。

先に上げた「信念を持つ」と「現状を疑う」は、一見反対のことを言っているように見えます。

ですが、ここで重要になるのが「順番」です。
この4つの習慣は繰り返されるものなのです。
「スキル向上→スキルをもとに信念を持つ→現状を疑う→分析する→分析をしたことに必要とされるスキルを伸ばす」といった形です。
「現状を疑う→それを分析する→必要なスキルを伸ばす→信念を持つ→行動してでた結果をさらに伸ばすことができないかを疑う」でも問題ないと思います。

繰り返し行うことで自分を、チームをさらに高いレベルへと上げていくことができるのです。


まとめ

いかがでしょうか

  1. バランスを取れた秀才を目指す
  2. 信念を持つ
  3. 分析する
  4. 現状を疑う

という4つの習慣が大切だと理解してもらえたでしょうか
ぜひこの習慣を繰り返し行い、成長につなげてもらえたらと思います。

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