こんにちは
今日は「仕事においてポジティブであることとネガティブであること」について考えてみました。
皆さんの身の回りにも「ポジティブな人」と「ネガティブな人」がいると思います。
そして大抵は「ポジティブが正しい、ネガティブは悪い」だったり「ポジティブになれたらいいとは思うけど、ポジティブな人間は信じられない」というどちらも反対の性質を持つ人のことを認めない風潮があったりすると思います。
ポジティブな人間は一般的に「明るく、行動的で、常にプラスに物事を考えることのできる人間」とせれ、ネガティヴな人間は「暗く、消極的で、すぐマイナスなことを言う人間」というイメージがありますよね。
まるでポジティブであることが絶対の正解でネガティブであることは絶対の悪者のような…
僕はずっとこの相関図に疑問を持っていました。
「なぜ自分なりに必死に考えてベストを尽くそうとしているのに悪者のように扱われなければならないのか」
そう思っていました。
僕は「ポジティブであること、ネガティブであることは問題ではない。大切なのはバランスを取ることと相手を理解することだ」と考えています。
以前も書きましたが、「中途半なポジティブに関わることは時間の無駄」だとも思っています。
詳しくはこちらを参照してください。
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では働く上でポジティブ、もしくはネガティブであることとどう付き合えば円滑に仕事ができるのでしょうか
ひとつひとつ見ていきましょう
オフェンス思考タイプなのかディフェンス思考タイプなのか
先ほども書きましたが「中途半端なポジティブに関わることは時間の無駄」です。
まずはポジティブ、ネガティブとはなにか確認しましょう。
ポジティブ→積極的、肯定的、プラス思考
ネガティブ→消極的、懐疑的、マイナス思考

これを見て分かる通り、ポジティブであること、ネガティヴであることは人の性格や特性を表す言葉であることがわかります。
ビジネス面においてはひとつの要素でしかありません。
ひとつの要素でしかない以上それに支配されるのはよくないと考えます。
ましてやそのひとつの要素を取り立てて「あいつはネガティヴだから」といって評価を悪くしたり、「あいつはポジティブだから」といって実力に見合わない評価をすることはありえません。
僕はビジネスにおいて性格や特性を含め、持っているスキルや人との関わり方など様々な要素で判断をするということが正しいと思っています。
では、ポジティブやネガティヴではない判断はどうすればいいのでしょうか
それが「オフェンス思考、ディフェンス思考」です
ただの言い換えですが、少なくとも、現在のような風潮が身に染みている人には受け入れやすいと思います。
オフェンス思考タイプ→リスクよりもスピードを重視する、自分が最高の状態になることを考える
ディフェンス思考タイプ→スピードよりも安定感を重視する、自分が最悪の状態になることを想定しリスクを回避することを考える

どうでしょうか
言い換えをしただけなのにどちらも悪くないことのように見えるようになったと思います。
先ほど「中途半端なポジティブに関わることは時間の無駄」と言ったのは、「本当にポジティブな人間は積極的で肯定的で、プラスに物事を考えることのできる人間」であるはずなのに対して、「中途半端なポジティブ人間」はネガティヴな人間に対して「その考え方は間違っている、無理矢理にでもポジティブな人間にさせなければいけない」と、個人の適正や性格を考えることがなく自分の考えを押し付けてくることが圧倒的に多いからです。
僕のようなネガティヴ人間のとされる人には覚えがあるのではないでしょうか。
そこでこの言い換えです。
ポジティブやネガティブではなく、違う言い方をすることで受け入れてみてください。
そうするとすこしずつ自分の特性を考えることができると思います。
どんなことでもメリットとデメリットがある
次にふたつのタイプについて考えてみましょう
どちらにもメリットがあり、デメリットがあります
オフェンス思考タイプ
- メリット→ストレス耐性が高い、行動力がある、自信がありリーダーに向く、切り替えが早い
- デメリット→自分に都合が良い解釈をする傾向がある、自己中心になりやすい、考えが足りないことが多い
ディフェンス思考タイプ
- メリット→リスクを回避できる、現実を直視することができる、計画力が高い、深く物事を考えることができる
- デメリット→ストレス耐性が低い、実行力が低い、人を先導する力が弱い
他にもいろいろあると思いますが主だったところはこんなところだと思います。

オフェンス思考タイプの人は楽観的、肯定的に物事を考えることができるため、とてもストレス耐性が強いです。
また行動力があるため人を引っ張り先導することに向いています。
そしてスピードを重視する性格のためなにか失敗したとしても楽観的にとらえ、すぐに切り替えてまた行動することができます。
反面、楽観的にとらえるあまり「たまたま運が悪かった」とか自分に都合よく解釈してしまう傾向があります。
失敗した理由や、リスクもスピードを求めるあまりにないがしろにすることも多くあります。
また、「もっとリスクを考えるべきだ」などの自分の考えと違う意見があるときに、「スピードが第一だ!!それが最高の状態になるために必要なんだ!!」と考え、自己中心になりがちになってしまうこともあります。
デフィフェンス思考タイプの人は、最悪の状態にならないようにリスクを考えることができるため、とても計画力が高いです。
様々なリスクを考えることができるため、現実的な意見や物事の本質をとらえることが得意なため安定して結果を出すことができます。
リスクを考え、回避するための知識を増やすため物事を深く考えることができます。
反面、リスクを回避することを重視するあまりに適切なタイミングを逃してしまう傾向にあります。
またリスクを回避するように考えますが、もしも失敗してしまったときに「あんなに作戦を立てたのに失敗してしまった…」と落ち込むことが多いためストレス耐性が低い傾向にあります。
またリスクばかりを考える傾向も強いために、成功するビジョンを人に見せる力が弱く先導するポジションには向いていません。
戦国時代でいうとオフェンス思考タイプの人間は「武将」
ディフェンス思考タイプの人間は「軍師」といったところでしょうか
なんとなく自分がなにができて、なにが苦手なのかを考えることができたでしょうか
ほとんどの人がどちらかに近い特性を持っていると思います。
ですが、「100%片方の特性しか持っていない」という人はいないと考えています。
人間は体調や心理状態にとても左右される生き物なため、前向きなときもあれば後ろ向きなときもあると思います。
どちらかの特性しか持っていないのではなく、「どちらの傾向が強いのか」と考えて当てはめてもらえればと思います。
大切なのはどちらかを選ぶことではなく、バランスを取ること
ポジティブな要素もネガティブな要素も人間はどちらも持っています。
ただどちらかが体調や心理状態などのその人の置かれた状況によって前に出てきているだけなのです。
そのため「ポジティブは正しい!!ネガティブでいることは間違っている!!」というのはその人自体を否定してしまうことにつながると僕は考えています。
大切なのはどちらかを選んで取捨選択を行うことではなく、うまくバランスを取ることで円滑に行動できる状態にすることなのです。
メリットとデメリット、得意不得意を把握して行動していくことが強いチームを作ることへとつながるのです。
自分の特性を理解することで自分に足りない部分を補ってもいいですし、強みを伸ばすことができます。
ポジティブが正しい、ネガティヴが正しいというわけではなく、自分や相手の特性を把握しお互いの強みを活かし、欠点を補っていく。

そういったバランスを取ることが最も大切なのです。
まとめ
いかがでしょうか
- オフェンス思考タイプなのかディフェンス思考タイプなのか→言い換えることで違った考えを受け入れやすくする
- どんなことでもメリットとデメリットがある→特性を理解する
- 大切なのはどちらかを選ぶことではなく、バランスを取ること→理解することで円滑な行動を取ることができる
まとめるとこんな感じです。
ポジティブな部分とネガティヴな部分を人は両方とも持っているため自分がどちらの人間なのかは問題ではないのです。
大切なのは自分の特性を把握することでポジティブな部分とネガティヴな部分のバランスを取り、強みを活かす、もしくは弱みの改善へとつながるようにしていくということなのです。
どちらの人間も間違ってはいません。
間違っているのは否定し、思考を停止してしまうことだと僕は思います。