“ブランド”の力は重要という話

学んだこと

こんにちは

今日は「メンター」ということと「影響力」について勉強したことをお話ししたいと思います。

今回は永松茂久さんの著書「影響力 ー あなたがブランドになる日」という本で勉強しました。

永松茂久さんは大分県中津生まれでもともと3坪のたこ焼き屋からスタートし、いまは株式会社人材育成JAPANの代表取締役、「永松塾」と銘打ち活動されています。

この本は2018年に出版されたもので、たまたま本屋で見つけて読んでみました。

正直最初は「つい買ったけどあんまり読む気しないな」と机の片隅に積んでいました。

というのも僕は「技術書」や「問題提起」をしてくれる科学者が書いたような本は好きなのですが、いわゆる「自己啓発本」のような「どこか企業なのかもわからない会社の社長が書いた」本はあまり好きではなかったのです。

自分の考えをちゃんと持つためにアウトプットする、という自ら話たり書いたりするのは必要だと思いますし、身近な人に話を聞くのは重要だと思って積極的にするようにしています。

ところが、なぜか「どこかの成功者」の話を聞くということがとても苦手だったのです。

ですが、ついつい読んでしまった、という僕からしたら大変珍しい本でした。

今回も僕が「あぁ、確かにその通りだな」と思い、残ったものをご紹介したいと思います。

  1. 影響力
  2. メンターがこれからは必要とされる
  3. 自分の強みを理解していない
  4. 人に話をするときは

この4つをご紹介したいと思います。

この本自体は「個人ブランディング」ということを伝えるために書かれたものでした。

これからの時代は会社の力に頼るのではなく、個人の力で勝負できる人が勝つという考えです。

“個人のブランド力を高める”そんなことに興味がありました、読んでみてください。


影響力

「スタッフが言うことを聞かないのは魅力がないからだ。影響力を高めなさい」
松永さんが師匠とする方からこんなことを言われたそうです。
僕はこの一文にドキッとしました。

僕はこれまでマネジメントについて自らの考えを何回か書いてきました。
しかし、どうしても自分の言うことを聞いてくれない人はいました。

松永さんも2001年当時同じような悩みを持っていたそうで、師匠から言われた言葉はとても衝撃的だったと話しています。

その師匠は「肩書きだとかそんなものを取っ払ったときに残る“自分”が武器を持ってなければいけない」とつづけました。
自らのアイデンティティのような、自分が持っている自分なりの強みが必要だと言うことです。

自分をブランド化することで影響力を高め、勝負するのです。
松永さんは影響力は次のように構成されていると話しています。

影響力=メリット×権威×実績×憧れ×好感度

自分にとって得なことを提示してくれるか、
資格を保有しているなどの権威性はあるのか、
それによってどんな実績を積んできたのか、
生き方が自分の考えとマッチしているのか、
単純にその人の発言や見た目など自分がその人のことを好きになれるのか

この要素が合わさることで影響力は生まれるのです。

どれかがゼロだと影響力は生まれません。
そしてその影響力を持った人の近くにいることで考え方を勉強しろと続けていました。

「類は友を呼ぶ」と言う言葉もあるように、強い影響力を持つ人の周りには似たような考え方の人が集まるため、「自分が手本とする人の周りには似たような人が集まる。」と松永さんは話しています。

そしてその人たちの会話を聞くだけで勉強になる。

そうして勉強していくことで、自らの考えを深めていくことが重要だと

どうやったらその「影響力が強い人」を見分けることができるのか

それは「社名で呼ばれない人」でした。

例えば大企業に勤めている人と仕事をしたときに、多くの人は「〇〇社の田中さん」といったように、会社が先に来てしまう場合がほとんどです。

ですが、際立って影響力を持つ人は「田中さんが務める〇〇社」と言うように、企業名などは後回しにされるのです。
大企業だから仕事をする、というわけではなく田中さんと一緒に仕事がしたいという考えを持たせるような人、それが「高い影響力を持つ人」でした。

確かにこれには納得ができました。

僕は飲食業という仕事をしてきたため、たくさんの人と関わって生きてきました。
あまり自分から職業を聞くことはなかったのですが、「転職していまは違う会社にいるよ」と話してくれる方も何人かお話しさせていただいたことがあります。

その人はどんな会社にいようが、なぜかその人の周りにはいつも人がいて、多少遠くにある僕が働いていた店にも同僚を誘ってきてくれるような人でした。

この本を読んで「あぁ、あの人はとても影響力の高い人だったんだな」と思うことができました。

影響力の高い人というのは、自分の立場や環境に関係なくたくさんの人に慕われ、どんな環境でも個人として輝くことのできる人なんだと思うことができるようになりました。

それまでは正直、「書いた人もよくわからない人だし、つまらなかったら途中で読むのをやめよう」と思っていましたがこの部分を読んで、「参考になることがあるかも」と思い、すべて読むことにしました。


メンターがこれからは必要とされる

個人が輝く時代ではメンター、つまり先生となれる人が必要とされます。
これはリーダーとは大きく違います。
僕はメンターとは企業内におけるマネージャーと同じような役割を担う存在だと思います。

このメンターの役割を担う人は企業において優秀なマネージャーを行える人間だと思います。
マネージャーとして優秀な人財になりたいと思うので人にも、メンターについて学ぶのは有意義だと考えます。

リーダーとメンターは大きく違う

  • リーダー=キャプテン
  • メンター=監督

と同じ存在だと松永さんは書いています。

また、メンターは企業に属していない外から見ている立場のパターンも多くあるようです。
メンターは自らの考えや行動をとても具体的に説明することができます。
そうすることで「自分」という存在を具体的に表しているのです。

そういった人はそれだけで影響力を持つのだと松永さんは話しています。

確かに、いつも曖昧なことしか言わずハッキリしない人間にはなんとなくついて行きづらいですよね。
ハッキリと具体的に目標を立ててくれる人は、「この人についていけば大丈夫だ」と安心感をくれるような気がします。

ごく普通の人が影響力を持ち、誰かの先生のような存在になる。
それをビジネスとして行なって常に自分を磨き上げる。
そしてまた誰かに憧れるような人となる。

こういったメンターになることは、これからものすごいチャンスだと話していました。

考えてみると、僕がブログを始めることのきっかけとなった人たちも「自らが大切だと思う考えや行動」をとても具体的に発信しているような人だらけでした。
そしてそんな人たちは憧れられ、とてもたくさんの人たちに影響を及ぼしていました。

メンターという言葉を知らなかったときはその人たちをなんて表現していいかわかりませんでした。

ですが、その人たちは僕のメンターだったのです。


自分の強みを理解していない

ここまでで僕は自分がメンターとする人をようやく意識することができました。
では、「どうやったらそんな人たちに近づくことができるのか」と考えるようになりました。
本を読み進めていくうちに松永さんはその問題にも答えていました。

「多くの人は自分の強みを理解することができていない。それがファーストステップとするべき」
多くの人がここを疎かにしています。

自分の目指す道の素晴らしさや目標については、具体的に、それは熱く答えることができる人は意外と多いようです。
ですが、自分の強みを理解していない人はとても多いようです。

確かに、僕も自分の強みを人に話すことができるほど理解できていません。
結構多くの人がそうですよね。

大抵の人は「自分はそんなたいした人間じゃないよ」と自信なさげに答えるか、「自信はあるけどその根拠は考えたことないな」という答えになると思います。

就活のときなど、面接で聞かれることもあるため、一時的に考えたこともあるとは思います。
ですが何年か働いているうちに自分の持っているものなんて変わるし、世の中の広さも知ってしまいます。

「このぐらいのことを得意なんて言えないよなぁ」ってなってしまうのは、そんなに不自然なことではないと思います。
ですが「強みはあなたのオリジナリティを高めてくれる。どんな狭い幅のものでもいいからそこを理解することは重要だ」としています。

そして「それを突き詰めていくことが、大きな影響力を持つ存在となっていく」と

どんなに小さいことでも良い、どんなに狭い幅でもいいと言われて、僕は少し気が楽になった気がしました。


人に話をするときは

そこまで言われても僕はなかなか強みを見つけることができませんでした。
武器と呼べるようなものはあまりないですし、失敗もたくさんしました。

でも松永さんの本ではそれこそが武器になるとあります。

例えば誰かの話を聞くときに、その人が「自分はこんなことをやって、こんなに成功した」という話をする人だったらどうでしょうか。
あまり話を聞く気にならないし、次からあまり会いたくないですよね。

その人の話し方がどんなにうまくても「あの人の話は自慢話ばかりだからあまり会いたくないな」と
そこで「俺はこんな失敗しちゃったんだよね」とおもしろおかしく話してくれたらなんか親近感が湧くような気がします。

どんなに大きな失敗でも、とても恥ずかしいような内容でも、その話を面白く話すことができるようにしてストックすることは「親近感」という武器にできるのです

「例え失敗しても大きな武器にできる」
この考え方は僕にはないものでした。

僕はリスクを排除しようと努力してきました。
しかしそれでも何度も失敗してきました。
失敗しないようにと注意して、それでも失敗したらいつも悔やんできました。

ですが、そんな失敗すら武器になるのならこんなにいいことはありません。


まとめ

いかがでしょうか

簡単にですが、松永茂久著「影響力 ー あなたがブランドになる日」を紹介させていただきました。

僕が紹介したのは正直言って最初の100ページぐらいまでに書いてあるようなことです。
これからの時代、「影響力」を持つことは確かに重要だと思います。

なにかを始めたい、今よりも少し良い自分になりたい
そう思う人であれば一見の価値はありだと思います。

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