あなたは何者にもなれない。

考えたこと

こんにちは
タイトルが酷い暴言に見えますね。
でも僕はそう思います。
そう思って生きるようにしてます。

ただ一言だけ付け足したいと思います。
「あなたは何者にもなれない。ただし、変化する努力はするべきだ。」
ということですね。

こんなセリフ僕が考えることなんてできないので、もしかしたらアニメか漫画か小説か、いずれにせよ誰かが書いた物語のセリフが頭にこびりついていたのかもしれません。

もしなんの作品かわかる人いたら教えてくれたら嬉しいです。

僕はマネジメントもそうですか、働く上でもそれを常に頭に置いています。


憧れは理解から最も遠い感情だ

あなたは憧れの人はいますか?
「あんな人になりたいな」「ああなれたらいいな」
みたいなのです。

僕は昔いました。
まずはその人の話をしたいと思います。

その人は僕を飲食業界へと引き釣りこんだ人でした。
当時18歳の僕からしたら6個上のその人は完璧な人でした。
関わるみんなを楽しむことができて、自分も最大限に楽しむことができる。
普段はバカ話ばかりしてるような人ですが、締めるところは厳しく締める。

そんな人でした。
僕はその人みたいな人になりたくて、認めてほしくて飲食業界で働くことを決意しました。
違う店で修行していつかその人みたいになるんだと

何年かして「独立したんだけど、一緒に働く人を探してる。一緒にやらないか?」と言われました。
僕は喜び勇んで了承しました。

ですが、何年かして見たその人は当時の僕の印象とは全く違いました。
確かにみんなを楽しませることもできるし、自分も楽しめる人だということは間違いありませんでした。

ですが、当時思っていたような「完璧な人」ではありませんでした。
憧れていたあの人とは全く違ったのです。

勝手な話ですが、当時まだ24〜25ぐらいの若かった僕は困惑してしまったのです。
ガッカリしたと言ってもいいかもしれません。

「憧れていたあの人はこんなんじゃない」と
ずいぶん勝手な話ですよね。
いま改めて考えると本当にそう思います。

その人は僕なんかよりも圧倒的に知識はありましたし、実力もあります。
僕の方が優れていたのはオペレーションスキルぐらいのものだったと思います。

ですが、当時僕は「こんなに仕事ができない人だったのか」と思ってしまったのです。
単純に自分にも実力がついて、いままで見えなかったものが見えたというだけなのに。

ここから僕の頭にはひとつの言葉が浮かびました。
それが憧れは理解から最も遠い感情だです。
当時なにかで見たんでしょうね。

僕はその人に憧れるあまりに、その人の本当のところを見ていなかったのです。
「憧れ」とは恐ろしいもので、その対象の良いところしか見えなくなってしまうのです。

その側面からしか見ていなければ、その人の本当のところなんてなにもわからないのにも関わらず、そこしか見ようとしないんです。
それではその人の本質なんて理解はできません。

良いところも勝手に自分の中で作り上げてしまったり、誇張してしまう可能性すらあります。
悪いところを無意識に見ようとしなかったり遠ざけたり、本当は悪いところなのにそれすら良いところとしてとらえたりしてしまいます。

さらに「憧れ」とは「自分よりも上」と認めることにもなります。
しかも本来よりもはるかに上の存在に作り上げてしまうのです。

勝手に作り上げた理想像から、勝手にどんどんハードルを上げて自分に幻滅したり、僕のように不意に見た側面からガッカリしてしまったりすることに繋がります。

それはその人自体を理解することとは程遠いことです。


あなたは他の何者にもなれない

僕は「憧れは理解から最も遠い感情だ」と思っていますが、「こうなりたい」という目標を持つことはとても良いことだと思っています。
目標も持たずに努力しても、いつか「なんの為に頑張ってるんだろう」と考え込んでしまうと思うからです。
「あなたはあなた」でしかないし、他の誰かになり変わることなどできないのです。

生まれた場所や育った環境も、持っている適正もなにもかも違うのです。
誰かのようになりたいと考えるのではなく、あなたはあなた自身をもっと輝かせるために努力すべきなんです。

確かに、経験も少なく、実力もまだあまりないうちに見る先輩や上司は素晴らしい、それこそ憧れになる気持ちはわかります。
ですが、そんな人も自分を輝かせる努力をした結果そうなっているのです。

しかし、そんな人もさらに上の世代の人、自分とは全く違う視点から見たらまだまだ成長の余地のある人なのです。

本当にその人のような人になりたいのならば、しっかりとその人のことを理解しなければなりません。
なにがすごいのか、どんなところがすごいのかを詳しく見なければ近づくことなんてできるわけがないのです。

そこに「憧れ」は必要ありません。


いらないものを省く

では「あんな人に近付きたい」と思った場合なにをすれば良いのか
それはいらないものを省くことです。

なにをしないのか、いまなにがいらないのかを決めてください。
なにが必要なのかを決めて、それを行なっていくのは非常に難しく、途中で挫折する危険も多く含んでいます。

ですが、なにが失敗につながってしまうのか、なにが自分の求めた将来像への道を妨げるのかを考え、それを「しないという選択」をするのです。

まとめると

  1. 「あんな人に近付きたい」という「目標」を決める
  2. 「目標」とする人の「なにが長所、短所なのかを分解して理解」する
  3. 「目標」から遠ざかる、近くことを妨げることを「しない選択をする」
  4. 「しない選択」をして、常に自分が変化する努力をする

ということです。


まとめ

いかがでしょうか

「あなたは何者にもなれない。ただし、変化する努力はするべきだ。」
ということは伝わったでしょうか

僕はマネジメントする上でなにかに悩んだりすることがいっぱいありました。
とても悩みやすい人間だったのです。

ですが「あなたは何者にもなれない。ただし、変化する努力はするべきだ。」
ということを頭に置いてからその機会は格段に減りました。

その手順がこれです。

  1. 憧れは理解から最も遠い感情だ
  2. あなたは他の何者にもなれない
  3. いらないものをとことん省け

自分は自分でしかなく、自分を高めていくことしかできないのです。

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