【食の歴史】 文化を学ぶと歴史の背景が見えてくる

学んだこと

こんにちは
歴史を学ぶべきという話を前回しました。

僕はもともと鎌倉や川越、日光などの古い街並みや景色が残る場所がとても好きでした。
「ここで生きた人はどんな生活をしてたのだろう」とか、そんなことを妄想しながら歩くのが好きで、周囲の人からは「おじいちゃんみたいだね」と言われることもありました。

土地土地の食べ物を楽しむこともよくありました。
創業100年!!と宣伝しているものもあり、それらは土地の歴史と深くかかわっていました。

そんな話を調べたりするのもとても楽しい時間でした。
歴史を学ぶ上でそんなことを勉強する人は少ないとは思いますが、日本のアイデンティティでもある和食を今回は学んでみました。


歴史の背景に料理は欠かせない

なぜ歴史の勉強をするのに料理の話を先にするのか、の説明からしたいと思います。
上に書いたように、僕がもともとそういった雑学のようなことが好きなこともあります。
ですがそれだけでここで取り上げるわけではありません。

料理と言ってしまうと想像がつきにくいと思いますが、一番は栄養の問題です。
以前にも書いたような、ビタミンやミネラルなどの栄養素の概念は近代になってから確立されました。

古くはヒポクラテスのように、紀元前から「なんだかわからないが、健康に生きるためには目には見えないものが強く関わっている」という考えを持っている人はいました。

ですが、近代栄養学の開祖と呼ばれるラボアジェが登場するのも1700年代半ばのことです。
その他の栄養素は1800年代半ばになってから認められるようになるのです。

人々は「目には見えないがこれがないと健康に生きることができない」ぐらいの知識の中で試行錯誤し、今日の発展となる基礎を作り上げたのです。

料理は生活のためだけのものではない

現代でも接待など大切なお客様をもてなす際には、必ず料理は振舞われますね。料理は生きる上で健康を維持したり、それ自体を楽しむ以外にも、自らの立場を示すためだったり、要求を通すための武器として使われる側面もあるのです。

それは現代のように文化的な発展がまだまだ未熟だった時代には、特に重要な意味を持っていました。

有名なところでいうと香辛料があります。
香辛料は貿易をする際にとても優秀な道具でした。
香辛料は育成するのに適した条件が東南アジアやインドなど、一部も地域に限られていました。
流通自体は古くからあったものの、自分の国で作るのは難しいと気づいた欧米諸国は積極的に輸入していったんですね。

なぜ積極的に香辛料を輸入したのでしょうか

もちろん自国で栽培ができなかったのもありますが、一番は食事をもっと楽しみたい!!というとてもシンプルな欲求です。
香辛料は香りや味を足すだけではなく、食欲を増進させたり防腐剤のような効果を持つものがあります。

日本のように川や山、海が近いなど、どこの地域でも食材を狩猟できるような土地ではない国では、それはとても意味のあることでした。
例えばロシアのような厳しい寒さの国では、肉を長期保存するために塩漬けにしたり、乾燥させて干し肉にしていました。
干し肉は風味のないビーフジャーキーに近いようなものでしょう。

古代の保存方法は乾燥させるか塩漬けにするのが一般的でした。
硬く、風味もなく、ただしょっぱい肉を食べていた人たちに「おいしく食べることのできるものがあるよ!!」と言われたらほしくなるのは当然でしょう。

需要の高さから輸入し、貿易を活性化させていった

特にコショウは貴族のような美食家の間で積極的に運用されてきました。

時にコショウは金貨よりも価値を持つようになっていました。
コショウ一粒が銀貨一枚と同じ価値を持っていたのです。
その需要の高さから上がった香辛料の価値、そして香辛料の取れる地域の独占は欧米諸国の悲願となりました。そして多くの国が海へと冒険に出るようになりました。

それが、大航海時代の誕生へとつながる一因となりました。
新たな利益を得るための手段として、軽くて一度に多くの量を運ぶことのできる香辛料はうってつけだったのです。


料理への欲求が世界を動かした

これらのことだけではありませんが、料理への欲求、よりよい生活への欲求が人々を動かしていきます。

人々がこれまでとは全く違う新しい香辛料に興味を持つ。
それが利益を生むと知った商人たちが、さらに規模を大きくする。
莫大な利益を生んだ香辛料貿易、他国との販路を広げるために国家ぐるみで海へと出る。

そうして大航海時代は始まりました。
料理を含めるまったく新しい文化が国を、そして世界を動かしていったのです。

料理は生活の一部であるだけでなく、祭事などに使われる側面、貿易などによって国に利益をもたらすことのできる重要な商材の側面を持つことがありました。
料理の歴史を知ることは歴史の背景を知ることにもつながっていくのです。


ここまでのまとめ

歴史を理解するためには、文化的背景や当時の技術レベルを知ることが一番です。

日本は世界の情勢の流れに強く影響されてきました。
なんとなくの知識として理解はされていると思いますが、いったい諸外国の影響によって人々の生活はどのように変化していったのでしょうか

和食の歴史を知ることは、日本の歴史の流れの背景を知ることにつながります。
なんとなく理解していた日本の歴史を、いままでとはちょっとちがった視点から見ることで深く理解していきましょう。

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