こんにちは
【個人的】味覚障害は亜鉛が必要?それだけではないと思う【体験談】僕もなってしまった味覚障害の話をしました。
味覚障害は原因がいろいろ考えることのできる病気です。
ストレスだったり「味蕾」と呼ばれる舌にある味を感じる部分の異常、嗅覚の異常なども考えることができますが、多くの場合は栄養バランスの乱れから発症します。
今回は「じゃあ栄養バランスの取れた食事ってなんなの?」という話をします。
「できるだけお肉じゃなくて魚、それと野菜をいっぱい食べればいいんでしょ?」というイメージを持つ人が多いと思います。
正直栄養って一口で言ってもいろんなものがありすぎてよくわからないですよね。
なので、今回からは基本的な栄養の話と、外食をする際に何を選んだらよいのかということも一緒にお話しします。
13年も飲食業界で働いていたのでなにが使われているかわかります。
そんなやつがなんで味覚障害になってしまったのかというと、「なにも考えずに好きなものだけ食べてたから」です。
僕は身をもって大変ストレスの多い状態に自分から進んでしまいました。
これを読むことで僕を反面教師として、あなたの食生活を見直してみてください。
現代の日本は飽食の時代

現代の日本は「飽食の時代」と言われていますね。
第二次世界大戦以降からの食生活や経済活動の変化から、こういったことがよく言われています。
簡単に言ってしまうと、「飽食の時代=捨てるほど食べ物がある時代」ですね。
「豊かになったってことでしょ?悪いことなの?」という方もいるでしょう。
確かに、第二次世界大戦だけでなく、現在も飢餓で苦しんでいる国と比べてしまえば幸せなことかもしれません。
食べるということは人間に取って絶対に欠かせないことです。
それが「捨てるほどある」国に生まれたとのは幸せで、運が良いのかもしれません。
ですが、正直言うと悪いことだらけです。
まずあげられるのは「僕のような人間が生まれてしまう」ということです。
飽食の時代は栄養バランスの偏りが生まれやすい
あなたの身の回りで考えてみてください。
「お腹が減ったら近くの店で出来立てのご飯を食べられる。
いまは24時間営業のコンビニやスーパーもあるから、いつでも好きなものを買える。
食品ロスが社会問題になっていることも知ってはいるけど、仕方ないところもあるよね。
だって賞味期限切れたものとか、お腹壊しそうでちょっと怖いし食べたくないよね。
消費期限切れたものとかありえない。すぐ捨てる。
むしろ食べ過ぎちゃって太りたくないからあんまり食べないようにしなきゃ。」
こんなことは考えたことはないですか?
あなたが考えたことなくても、あなたの周りにこんなことを言っている人はひとりはいると思います。
これは別に悪いことではないと思います。
消費期限が切れたものは食中毒のリスクも上がりますし、危機管理としては当然でしょう。
ですが、問題なのは「いつでも好きなものが買える」というところにあります。
これは経済の在り方が変わっていった結果であり、致し方ない部分もあるでしょう。
ですが、いつでも好きなものが買えるということは、好きなものだけを選んで買っている可能性を含んでいるのです。
栄養バランスの偏りはどんなことを引き起こすのか

好きなものだけを食べているとどうなるのかは、僕が体現しています。
「栄養バランスの偏りが原因となる病気になりやすい」ということですね。
例えば僕の味覚障害は亜鉛やビタミンB12の欠乏から発症すると言われています。
亜鉛は基本的にどんな食材にも含まれてはいますが、日常的に「栄養バランスを考えていない食事」を「何年も続けていた」結果、味覚障害という形で「発症した」ということですね。
では、栄養が不足した場合に起きるのは味覚障害だけでしょうか?
有名なところだと鉄分とカルシウムの不足で起きる病気ですね。
鉄分の不足は貧血を、カルシウムの不足は骨粗鬆症を引き起こします。
聞いたことありますよね?
好きなものだけを食べてる→特定の栄養が欠乏する状態を生みやすいと言えるでしょう
「じゃあ身体にいいとされているものをとにかくいっぱい食べればいいじゃん!!」という人がいるかもしれません。
ですが、それも間違いです。
例えば僕の味覚障害になった「亜鉛の欠乏」を防ぐために亜鉛の含まれているものを、とにかくいっぱい食べたとしましょう。
そうすると何が起きるのでしょうか?
亜鉛自体は毒性の低い栄養素のため、過剰摂取をしたとしてもめったなことがない限りは悪さをしません。
ですが、ほかの栄養素を度外視して亜鉛ばかりを摂取したらどうなるでしょうか
亜鉛は銅の吸収を邪魔する可能性があります。
銅?鉄じゃなくて?という方もいるでしょう。
ですが、銅も実はなくてはならない栄養素なのです。
銅が不足すると貧血、白血球の減少、骨異常が起こります。
鉄分に似た症状ですね。
ですが、銅の欠乏の原因になる貧血は見つけにくいでしょう。
貧血=鉄分の欠乏というイメージがあまりにも強いためです。
他にも骨粗鬆症になりたくないからと言ってカルシウムを過剰摂取した場合は、結石や胃腸障害を引き起こす可能性があります。
貧血になりたくないからと言って鉄分を過剰摂取したら便秘や胃腸障害を引き起こす可能性があるでしょう。
栄養とは取りすぎてもいけないし、取らなさ過ぎてもいけないのです。
現代の日本人の栄養バランスの状況
では現代の日本人の栄養の状況はどうなっているのでしょうか
多く言われているのは
- 食物繊維の摂取量の減少
- 異常なまでの「痩身信仰」による慢性的な栄養失調状態
の2点です。
これだけ聞いて心当たりのある人は多いと思います。
食物繊維は野菜に多く含まれている栄養素ですね。
現代の日本人は「野菜を食べない傾向にある」と言えるでしょう。
そして次にあげられるのは、「異常なまでに痩せた体を求める人が増えた」ということでしょう。
アメリカなどの欧米諸国では肥満が社会現象になっていると言っても過言ではありません。
そして日本でも「メタボリックシンドローム」という言葉が広まり、「太ることは悪」とも言えるような状態になっています。
確かに太るということは、慢性的な栄養の過剰摂取、普段から運動をしていない不摂生の塊でしょう。太る=不健康と言えます。
ですが、「太る」ことを異常に恐れるあまり、「慢性的な栄養失調」の状態になっている人が増えているのです。